米国のCMS (Centers for Medicare & Medicaid)は、Medicare(65歳以上の保険)、やMedicaid(貧困層の保険)の支払基金であり、医原性関連によるもの、回避できるものに対して支払いをしない方針を取っている。
そのうちの8つのNo Payに関して
No Pay”の8項目
1. 院内発生の外傷:骨折、脱臼、熱傷、頭蓋内損傷、クラッシュ損傷(ベッド転落などによりよく発生)
2. UTI
3. 褥瘡
4. 血管カテーテル感染(CLABSIを含む)
5. 心外術後の術後創感染
6. 術後異物留置
7. 空気塞栓
8. 不適合輸血
日本と異なりかなり厳しく支払い制度がコントロールされています。
有名なMayo Clin Proc 2006;81:1159のシステマティックレビューの内容ですが
Per 1000 IVD/day
• Peripheral IV 0.5
• Midline 0.2
• PA-catheter 3.7
• A-line 1.7
• PICC 1.1
• HD cath (temporary) 4.8
• CR-BSI
– CVC (non-tunneled) 2.7
– CVC (tunneled) 1.7
– CVC (Chlorhexidine/silversulfadiazine) 1.6
– CVC (Minocycline/rifampin) 1.2
2006年の文献の寄せ集めの結果なので、現在のmaximal barrier precautionなどが用いられているので、もう血流感染の結果に対しての有意差はでないと思います。
以前調べてから、Minomycin/Rifampin impregratedのカテーテルの研究がされているか再度調べてみましたが、CVCに関しては良質な研究は報告されていないようでした。
Benefit of minocycline and rifampin-impregnated CVC: ICM 2004;30:1891
Results:
– Control (n=237) vs. Antiseptic (n=228)
– Definite and possible catheter colonization
• 24/1000cpd vs. 10.4/1000 cpd (RR=0.43, 95%CI 0.26-0.73)
– CRBSI
• 5.9(11pts) vs. 3.1(6pt) per 1000 /cpd (RR=0.53, 95%CI 0.2-1.44)
– Colonization with candida spp
• 6.2(12pts) vs. 1.1(2pt) per 1000 /cpd (RR=5.84, 95%CI 1.31-26.1)
Conclusion:
– M/R coated catheter decreased CNS colonization, although there was a risk of candida colonization.
上記の結果より、抗菌薬コーティングカテーテルは、最終的なアウトカムとしてCRBSIに対して発生率も以前より減少していると思われるので、日本ではCMSのような取り締まりがない限り、少なくとも今の職場では入れるメリットがないと思います。
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